はなふじ

大津のブランド米「はなふじ」

安全・安心なヘアリーベッチを緑肥とした水稲栽培

大津市では平成20年からヘアリーベッチによる水稲栽培を行っており、JAレーク大津の農産物直売所を中心にブランド米「はなふじ」として販売しています。

「はなふじ」は化学肥料を使用せず、滋賀県の「環境こだわり農産物」(注)の認証を受けている安全で安心な米で、食味が良いことからリピーターが多いコシヒカリです。

(注)環境こだわり農産物とは、農薬や化学肥料の使用量を通常の半分以下に減らしたり、琵琶湖や周辺の環境にやさしい技術で栽培された農産物です。

ヘアリーベッチとは

ヘアリーベッチはレンゲと同じマメ科の一年草で、葉はカラスノエンドウに似ており、5月中旬頃に小さな藤色の花が咲きます。花の形と色が藤の花に似ていることから、和名で「ビロードクサフジ」「ナヨクサフジ」と呼ばれています。それを肥料に育つ米であることから、「はなふじ」と命名しました。

ヘアリーベッチの特徴の1つは、旺盛な生育量です。すき込まずにそのまま放っておくと50~60cmの高さまで生長することがあります。また優れた緑肥効果があり、水稲の前作に栽培して所定の量をすき込むと、まったく肥料を施用せずに栽培することも可能です。

栽培方法

ヘアリーベッチの播種は、前年秋(10月上中旬)に行い、すき込みは4月中~下旬頃で、所定の生育量に達した時期に行います。

田植えは、すき込み後の6~14日の間に行います。田植えの時期は、すき込み後早すぎると還元障害による植え傷みが生じ、逆に遅すぎるとチッ素の分解が進んでしまい、緑肥効果が半減するので注意が必要です。

田植え後の管理は慣行栽培と同じですが、ヘアリーベッチが所定の量すき込まれ、田植えの時期が適正であれば、元肥だけではなく、追肥と穂肥も不要となることが大きなメリットです。

収量と食味

収量は、ヘアリーベッチの生育不良による水稲の生育不良や、逆に過剰による倒伏などがあるため、慣行栽培と比べ同等~やや少ないのが現状です。

しかし肥料代が節約でき、施肥作業が省略できることから生産者の評価は上々です。

食味は、平成20年にA集落の「はなふじ」と慣行栽培の米の比較をしたところ、モニター20人による結果と食味計による結果のどちらも「はなふじ」の点数が上回り、「はなふじ」の食味は慣行栽培より良いことが証明されました。

ファンを獲得したブランド米

「はなふじ」は大津市のブランド米として大津産米の中で最も高い値段設定で販売していますが、消費者に根強い人気があり、毎年年間予約で購入される方も多くおられます。

CO2排出量を28%削減し、カーボンフットプリント表示を実現

栽培方法において温室効果ガス(CO2)排出量を試算し、カーボンフットプリント(CFP)試行事業(経済産業省)に基づく試算を消費者に開示するために、立命館大学、(農)堂営農組合の協力を得て実施。その結果「はなふじ」は、本田で肥料を使用する栽培に比べて、CO2排出量が28%少なくなるという試算結果が出、専門家らで組織するCFP検証パネルの場で数値を表示することが認められました。

カーボンフットプリントとは、製品が作られてから捨てられるまでのライフサイクルの過程で排出されたCO2を表示し、低炭素社会に向けて消費者への「CO2の見える化」を促進するものです。2009年度~2011年度にかけての3年間、経済産業省をはじめとする4省庁の主導により「カーボンフットプリント制度施行事業」が行われました。2012年4月より、国からその事業を継承して、「カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム」が設立され、現在の運営は一般社団法人産業環境管理協会が行っています。

第17回環境保全型農業推進コンクールで優秀賞(2012年)

全国環境保全型農業推進協議会が主催の第17回環境保全型農業推進コンクール(後援:農林水産省)で、JAレーク大津の「はなふじ」の取り組みが優秀賞を受賞しました。

本コンクールは、環境保全型農業において、経営や技術の改善に取り組み、農村環境保全を通じて地域社会の発展に貢献している農業者団体を表彰してその成果を広く紹介し、環境保全と農業に対する国民の理解を深めることを目的に実施されています。

当JAが受賞した2012年は全国から65事例の応募があり、農林水産大臣賞(8点)に次ぐ優秀賞を受賞しました。

カーボン・オフセット製品試行事業の認証取得(2013年)

「カーボンフットプリントを活用したカーボン・オフセット製品」試行事業の認証を取得しました。

「はなふじ」は2013年度(平成24)に初めて、「カーボンフットプリントを活用したカーボン・オフセット製品」(試行事業)の認証を取得しました。

ライフサイクルで排出される温室効果ガス(おもにCO2)1.3kg-CO2/玄米kgを市内の国内クレジット(排出削減認証量)を用いて全量オフセットし、排出量ゼロを実現しました。

事業者名 レーク大津農業協同組合
製品名 「はなふじ」米
CFP登録番号 CR-AA02-13003
CFP算定結果 1.3kg - CO2e/玄米 1kg(精米 0.91kg)
対象製品数(量) 玄米21t CO2総排出量 27.3t - CO2
オフセット量 28t (総排出量に対する100%オフセット)
無効化日 平成25年11月25日
クレジット情報 国内クレジット(排出削減事業番号: 0544)
「琵琶湖畔おごと温泉湯元館におけるボイラー更新プロジェクト」
京都BIWAKOクレジット

詳しくは、社団法人産業環境管理協会が運営するホームページ「CFPプログラム」の下記のURLをご覧ください。

カーボンフットプリントとは、製品が作られてから捨てられるまでのライフサイクルの過程で排出されたCO2を表示し、低炭素社会に向けて消費者への「CO2の見える化」を促進するもの。右のマークが目印です。

製品の原材料調達から製造、リサイクルまでの温室効果ガス排出量を見える化する「カーボンフットプリント(CFP)」制度の試行事業で、右は、CFPを活用したカーボン・オフセット事業のラベルです。

カーボン・オフセットとは

どんなに努力して削減努力をしても、どうしても温室効果ガスが排出されてしまいます。カーボン・オフセットとは、その温室効果ガス排出量の全部または一部を、他の場所での削減・吸収活動に資金を提供することでオフセット(埋め合わせ)しようとする考え方をいいます。

「関西広域カーボン・オフセット商品」に登録(2014年)

関西広域連合がすすめる「関西広域カーボン・オフセット商品開発プロジェクト」で、「はなふじ」関西広域カーボン・オフセット商品に登録されました。

この取り組みは、大津市の特産品である「はなふじ」を購入された消費者個人の家庭から排出されるCO2(電気、燃料、廃棄物、水道など)をオフセットするというもの。

購入クレジットは県内のものを使用し、「はなふじ」購入1袋あたり、購入者が日常生活の中で排出したCO2を1kgオフセットします。商品のカーボン・オフセットだけではなく、今回は購入者の生活までオフセットの範囲を拡大した形となります。

関西広域カーボン・オフセット
商品開発プロジェクト

関西広域カーボン・オフセットとは、日常生活から排出されるCO2の一部帳消し(オフセット)をする取り組みです。

事業者名
レーク大津農業協同組合
製品名
「はなふじ」米
対象範囲
「はなふじ」を購入した消費者個人の日常生活から排出されるCO2(電気、燃料、廃棄物、水道など)を事業者が代わりにオフセット
オフセット量
1t(1kg×1,000袋(人)分)
無効化日
平成25年11月25日
クレジット情報
オフセット・クレジット(J-VER)(認証番号:0196001)
「木下カンセーと油藤商事共同によるバイオディーゼル(B100)代替え事業」
京都BIWAKOクレジット

詳しくは、関西カーボン・クレジット推進協議会が運営するホームページをご覧ください。

グリーン購入大賞で優秀賞(2014年)

船橋克典理事長(当時)が、大津市役所にグリーン購入大賞「優秀賞」の受賞報告に伺いました。右は越直美大津市長。

環境に配慮した製品やサービスの普及・拡大に取り組む団体を表彰する制度「グリーン購入大賞」で、「はなふじ」生産グループのエコな取り組みが高評価を得、第16回「グリーン購入大賞」優秀賞を受賞しました。

日本人の主食である米の生産における環境保全活動を数値で検証するため、農産物のCFP(カーボンフットプリント)やカーボン・オフセットに取り組み、これらの表示の普及に貢献し、消費者のグリーン購入につなげていることが高く評価されました。また、農産物の良食味と環境配慮型製品としての価値が両立し、農産物に環境配慮という付加価値を与えたことが地域の消費者に受け入れられ、米の生産量が拡大。化学肥料を使わずにマメ科緑肥で米を生産し温室効果ガスを削減することをはじめ、さまざまな環境配慮に取り組み、進化させていることもポイントに。今後さらに拡大・進化する可能性が大きいと、全国的なモデルとなり得ることが期待されています。

2014年(平成26)11月11日、本取り組みと受賞報告のため大津市役所へ伺った際、越直美市長から「受賞おめでとうございます。これからもはなふじ米や、大津産のさまざまな農産物をPRしていただき、多くの人に知ってもらえればと思います」と祝辞をいただきました。

本田で肥料を使用せず、滋賀県の「環境こだわり農産物認証」を受けています。※1
経済産業省の許諾を受けて、「炭素の見える化」。カーボンフットプリント表示をしています。※2
努力しても削除できなかった温室効果ガスをオフセット(埋め合わせ)した、カーボンオフセット製品です。※3
  1. ※1 農薬・化学肥料の使用を通常の半分以下に減らし、琵琶湖や周辺環境への負担を減らして栽培されたお米です。
  2. ※2 全国で初めて、JAとしてお米への表示が認められました。
  3. ※3 全国で初めて、お米としての認証を取得しました。

「はなふじ」生産グループ

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栽培に関するお問い合わせ

(受付時間 8:45~17:00)

南営農経済センター
077-549-8111
北営農経済センター
077-572-1158